この作業について

この作品は、昨年亡くなった祖父の思い出から始まります。満州を去った後のシベリアの抑留の生存者であり、彼は戦争を決して忘れませんでした。弟は陶芸の名人になりました。今、祖父の遺灰が入っている壺は、あの兄弟が作ったものです。この旅は、祖父が見たかもしれない風景をたどります。


昨年亡くなった祖父の記憶が起点となっている。

晩年、戦争・仕事・食事という三つの話を繰り返していたが、
とりわけ戦争の記憶は最後まで残り続けていた。

祖父はシベリア抑留を経験した、満州からの帰還者である。
一方、その弟は戦争に行くことはなく陶芸家として道を極め、人間国宝となった。

生前「次は自分が入る」と語っていた骨壺は、
その弟の手によるものであり、死後、実際に遺骨が納められた。

同じ時代を生きながら、戦争を境に分かれた二つの人生。
壺から始まるこの旅では、祖父が見たかもしれない景色を辿る。
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